直江兼続の甲冑の「愛」の意味について

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直江兼続と言えば、大河ドラマ天地人」を思い出す方が多いのではないでしょうか?
「天地人」は、上杉家の智将である直江兼続(なおえかねつぐ)の生涯を描いた作品です。
直江兼続は上杉家の家臣として、上杉景勝を生涯支え続け、米沢市街地の礎を築きました。
兼続は上杉謙信を師と仰ぎ、「利」を求める戦国時代において、民、義、故郷への愛を貫きました。

直江兼続の甲冑の「愛」について

直江兼続で気になることと言えば、まず甲冑で掲げている「」だと思います。

はじめに言ってしまいますが、この「愛」はLOVEの意味ではありません。

色々と説はありますが、どれも正確な説はありません。

直江兼続の愛を掲げた甲冑

有力な説として挙げられている以下の2つです。

・愛染明王説

・愛宕信仰説

 

愛染明王説について

愛染明王は、もともとは煩悩(愛欲・欲望・執着)を悟りに変えて、菩提心(悟りの境地)にまで導いてくれる力を持つ仏様です。

 

直江兼続だけでなく、源頼朝やお市の方といった歴史上の有名な方々も、愛染明王を守護神として信仰して、幾度となく助けられたとされています。

 

「愛染明王」は天弓を持つ軍神であり、

直江兼続が守護神として信仰していた愛染明王の「愛」の字をあしらったものではないのかということです。

 

愛の字の下の雲について

愛の字の下に瑞雲が描かれていることなどから、

歴史学者の多くは愛染明王の愛であると説明しています。

 

瑞雲とは、仏教などで、めでたい兆しとして出現する、紫色や五色の珍しい雲です。

 

神仏がこの世に姿を表わすときは、神様は雲に乗って、仏様は乗り物(獅子や象とか)に乗ってあらわれます。

 

愛宕信仰説について
愛宕は軍神として、戦国時代の武将から信仰されてきました。

 

かつての上杉家領地、米沢市では愛宕信仰はあっても、

愛染明王単独で崇められるお寺が無いんです。

 

上杉謙信の遺品として、重要文化財に指定されている甲冑の兜は、

飯綱権現の飾りの前立てが付いています。

 

飯綱権現は修験道の神様ですが、江戸以前の日本の神仏混交ではよくあったことで、

飯綱権現=勝軍地蔵=愛宕権現と同一視されています。

 

上杉謙信を師として尊敬していた兼続にとって、
謙信が信仰したものと似せたということは十分に考えられます。

 

師である上杉謙信が「毘沙門天」の「毘」の字を旗印とした事から、

直江兼続も「」という一つの漢字を掲げ、甲冑にしたのではないのかということです。

 

これらのことから、愛宕説が有力だと思います。

 

直江兼続が主人公の漫画「義風堂々」
さて愛を掲げた直江兼続ですが、直江兼続が主人公の漫画があります。

義風堂々」という作品です。ちなみに「天地人」との原作とは関係ありません。

「義風堂々」では、友である前田慶次や、師である上杉謙信が登場しますし、面白いですよ。

義風堂々!!公式サイトはこちら

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